AGAセルフチェック

「最近、髪の毛が少なくなってきた気がする」「以前よりも薄くなってきた」「もしかして、男性型脱毛症(AGA)なのではないか?」と不安になってくることがあるかと思います。そのようなときに、自分で調べる方法が無いのかと気になる方もいらっしゃるかと思います。今回は、自分で簡単にできるAGAのセルフチェックをご紹介したいと思います。

自分で簡単にできるセルフチェック

まずは「AGAになっているかどうか」を確認する方法として、3種類ご紹介します。1つ目、額の生え際からMの字型に薄くなる典型的なパターンです。前髪があると確認しにくいので、鏡の前で、前髪をかき上げて確認してみましょう。2つ目、頭頂部がOの字型に薄くなるもので、放っておくと不毛地帯が広がっていきます。この場合は、頭頂部のため自身では確認しにくいので、人に頼んで確認してもらったほうが良いでしょう。3つ目、抜け毛の量が多く感じたり、細くて短い毛が抜けてくる症状が目立つ場合は、AGAの疑いがあります。健康な方でも1日50~100本は抜けるので、個人差によりますが、100本以上の抜け毛があれば一度確認してみてはどうでしょうか。

次に「将来AGAになりやすいかどうか」を確認します。AGAは、遺伝子の影響を受けるというものです。両親や祖父母に薄毛が多いかどうかをチェックしてみましょう。遺伝と薄毛の関係について、少しみていきます。母方の祖父がハゲていると、男性はハゲやすいという噂がありますが、一般的に、父方より母方の遺伝子の影響が大きいといわれています。男性の場合、X染色体は母親からY染色体は父親から受け継ぎ、このX染色体が5αリダクターゼ活性の高さを決める遺伝子といわれているため、母方からの遺伝が大きいとされています。体内にある5αリダクターゼの活性が高いと、薄毛の原因になる男性ホルモンの一種であるジヒドロテストステロン(DHT)が生成されやすくなるといわれています。5αリダクターゼの高い活性力を遺伝してしまうと、薄毛になりやすい体質になる可能性がありますが、必ずしも将来薄毛になるとは限りません。環境的要因が関係している可能性もあります。そのため、母方の祖父の薄毛が、孫に遺伝するといわれています。また、顔や頭皮の皮脂の分泌もAGAに関係します。男性ホルモンが多い方は、皮脂の分泌も多くなるのでAGAになりやすくなります。しかし、思春期で一時的に皮脂量が増えている場合もあるため、20歳前後の若い男性は必ずしもAGAになりやすいとは言い切れず、一時的なことかもしれません。

そのほかには「生活習慣病の乱れ」によっても、「薄毛」「抜け毛」「ハゲ」の原因になります。1つ目、サラリーマンは忙しくて偏った生活になりがちですが、バランスの良い食生活を心がけないと、髪の毛に必要な栄養素が不足し薄毛になりやすくなります。2つ目、睡眠は髪の成長のためにも必要とされています。成長ホルモンは睡眠中に盛んに分泌するため、睡眠不足だと十分な成長ホルモンの分泌を受けられません。寝不足でストレスが溜まり血流が悪化し、必要な栄養が頭皮に行き渡らなくなる恐れもあります。ストレスを溜め込まないためにも、まずは生活環境を見直してみましょう。セルフチェックをして、AGAと判断した場合は、すぐに専門の医療機関に行くことをお勧めします。

最先端のセルフチェック

AGAなのかどうかを知る方法に「遺伝子検査」というものがあります。遺伝子検査は、病院で検査を受けることができますが、近年では、検査キットを使用してAGAかどうかを判断できる時代になりました。将来の脱毛進行度を知ることができたり、自分に合った治療薬や治療方法がわかるものとなっています。医療機関での遺伝子検査は、毛髪を採取することによりAGAなのかどうかを判別することができます。医療機関なので、そのまま治療を行うことができますが、費用は高くなります。検査キットで行う遺伝子検査は、口内の粘膜を採取することによりAGAかどうかを判別することができます。医療機関と違い個人で検査を行うので、費用を安く抑えることができますが、AGAと診断された場合は、病院に行かなければAGAの進行を抑えることができません。

AGAと間違われやすい症状

「抜け毛や薄毛が気になるようになってきた」としても、AGAとは限りません。AGAと異なった症状の場合もあるので注意が必要です。脱毛症には様々な種類があり、原因も症状も異なります。脱毛症の種類に応じて適切な対策を行わなければ症状が改善されず、悪化する可能性もあります。AGAと間違われやすい種類として、「老人性脱毛症」というものがあり、60歳以上の方に見られる脱毛症のことを指します。老人性脱毛症は、老化現象が原因で引き起こされるものですが、AGAは、遺伝、ストレス、食生活の乱れなどが原因で引き起こされます。老人性脱毛症は、身体機能の衰えが理由になっているため、改善するには毎日のケアが重要になります。改善するためには、頭皮のマッサージをし、血行を促進させ細胞の活性化を促しましょう。もし、喫煙されている方であれば、喫煙を控えることをお勧めします。喫煙すると血流が悪くなり、頭皮に栄養素が行き渡らない恐れがあるので気を付けましょう。