X
    Categories: コラム

髪を太く育てる方法 

薄毛、抜け毛、脱毛などをインターネット上で調べていると、「髪に良い食べ物」を摂ることで髪のトラブルが改善することが書かれています。バランスの良い食事を摂らないと細い毛や短い毛が増え、薄毛や脱毛の原因となります。今回は、髪の毛を太くするために、どのような食べ物や栄養素を摂取すれば良いのか?食材以外で髪の毛を太くする方法は何なのか?を説明していきたいと思います。

髪に良い食べ物や栄養素

髪の毛は、ケラチンと呼ばれるタンパク質で出来ています。このタンパク質の中には、18種類のアミノ酸が含まれており、髪以外にも皮膚の角質や爪を形成しています。髪に必要な栄養素はタンパク質ですが、ビタミンやミネラルも重要な栄養素と言われています。これらの栄養素が不足すると、髪や肌が健やかに成長できません。では、髪の毛を太く育てるためには、どのような食材を摂取すれば良いのかご紹介したいと思います。

タンパク質を豊富に含む代表的な食材は「肉」です。肉の中でも特にレバーは、ビタミンA、ビタミンB2が多く、また鉄分も含まれているので貧血予防にも良いと言われています。「卵」「魚」「大豆」にもタンパク質が含まれています。卵にはタンパク質以外に亜鉛も含まれていますが、摂りすぎるとコレステロールが多くなるので気を付けてください。魚は、赤身や青魚に分かれ成分も変わってきます。特にマグロの赤身はビタミンB6が摂取でき、青魚にはDHAやEPAのオメガ3脂肪酸や、ビタミン、ミネラルを豊富に含んでいます。オメガ3脂肪酸とは、血行改善や髪の細胞分裂を促進するものなので、これらを摂取することで、頭皮の血行を促進させ、髪に必要な栄養素を頭皮全体に行き渡らせることができます。大豆は、畑の肉と言われており、植物性タンパク質の代表格です。ベジタリアンで肉を食べることができない方にとっては、大豆は絶対に欠かせません。大豆にはイソフラボンが含まれており、男性ホルモンの過剰分泌を防ぎ薄毛予防にも効果があると言われています。その他にも、髪に必要なビタミンを含む食材は緑黄色野菜です。緑黄色野菜は、ビタミンが多く含まれおり皮脂の分泌を正常に保つ働きや食物繊維は血液中の悪玉コレステロールを抑えて血をサラサラにする働きがあるので、髪に良い食材と言われています。牡蠣は髪に欠かせない栄養素である亜鉛が多く含まれており、普段の食事ではなかなか摂りにくいのでサプリを利用したほうが良いでしょう。但し、亜鉛を過剰摂取するのは身体に害なので適量を守らなければなりません。

髪に良くない食べ物

インスタント食品やジャンクフードは、塩分が多く体の老化を早めるので体には良くないとされています。糖分の多い食べ物は、体内でブドウ糖とタンパク質が結合し、タンパク質から作られた髪に悪影響をもたらします。また、糖質の摂りすぎは血糖値を高くし血行を妨げる原因になります。糖を分解するには大量のビタミンが必要になるためビタミン不足に陥ります。ビタミン不足になると代謝が低下したり、頭皮の脂質が分解できず皮脂として過剰に分泌される恐れがあります。また、脂の多い食べ物は、コレステロールが溜まることで動脈硬化が起こり血流が悪く、頭皮全体に栄養素を行き渡らせにくくなります。その他に、お酒は適量であれば、血行を促進してストレスを緩和させますが、過剰な摂取は髪に悪影響をもたらします。内臓のへの負担が増すことで肝臓などの疾患を招き、頭皮への栄養補給を妨げるので飲み方には注意が必要です。

食材以外の対策方法

薄毛治療を考えている方は、プロペシアやミノキシジルという言葉を聞いたことがあると思います。プロペシアは、脱毛抑制作用に優れた医薬品で、ミノキシジルは発毛を促す医薬品です。プロペシアを服用して抜け毛が増えるということがありますが、決して薬が効いていないからではありません。プロペシアが効いているからこそ一時的に抜け毛が増えています。この一時的に抜ける症状のことを「初期脱毛」と呼びます。髪には一定のヘアサイクル(成長期、休止期、退行期)があります。AGAは、正常の方に比べ成長期が極端に短くなるため、新しい毛が生えるまでの間に抜けてしまいます。これに対し、ミノキシジルは、AGAによって抜けてしまった髪の毛に対して直接的に成長を促すための環境づくりをアシストするポジションを担う成分です。

AGAの主な原因は、男性ホルモンの一種であるジヒドロテストステロン(DHT)と言われています。このDHTは、男性ホルモンの一種であるテストステロンと毛根部分にある5α還元酵素が、毛乳頭細胞の中で結合することで生成され、脱毛を促します。そこでプロペシアの有効成分であるフィナステリドは、5α還元酵素を抑制しDHTの生成を阻害することにより、AGAの進行を抑制することができます。ミノキシジルは、血管拡張作用があるため、毛細血管の血流が多くなり、髪の毛を育てる栄養素を頭皮全体に行き渡らせることができます。つまり、ミノキシジルは、毛乳頭細胞や毛母細胞を活性化させることで、髪を太くし長く育てる効果があります。

プロペシアやミノキシジルを使用しても、なかなか髪の毛が改善されない場合は、一人で悩まずに専門医に相談することをお勧めします。ユナイテッドクリニックは、薄毛治療を起こっているAGA専門のクリニックです。不安になることや気になることがあれば、いつでもご相談ください。