プロペシアは男性型脱毛症の治療をする薬として認められた飲用の育毛剤です。世間では「フェナステリド」といわれています。男性型脱毛症は、男性ホルモンの一部であるテストステロンが酵素によってDHT(ジヒドロテストステロン)に変化し、その働きによって脱毛が起こります。プロペシアはテストステロンを変化させる酵素の働きを抑えることで抜け毛を防ぐ。服用は男性のみに限定されています。
その理由は、プロペシアの中のフィナステリドが配合されている治療薬は、女性が薄毛治療の効果がなく、その他には女性が治療薬を使用することで未来への副作用を及ぼす場合があります。それは、妊娠中や生まれたばかりの子供がいる女性がプロペシアを使用した場合、お腹の中にいる胎児や生まれた乳児が男の子の生殖器の発育に異常を起こす可能性があるとされています。それは、男性生殖器の形成に前述した男性ホルモンのDHTが関わっているために、プロペシアの効果よってDHTの生成が阻害され男性生殖器が正常に発育しない可能性があるからです。未成年の男性の場合でも安全性や有効性が確立されていないために服用や処方も推奨されていません。
フィナステリドは日本皮膚科学会が発表した「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン」で、「A」という推奨度に評価され、AGAの方は、内服が推奨されています。フィナステリドは、さまざまな育毛成分の中でも、医学的に男性型脱毛症への効果が認められる数少ない成分といえます。
プロペシアの副作用
プロペシアだけではなく、治療薬には副作用があります。副作用を発生させる確率は数％とされていますが、服用する自身の体質にと合うか確認することが必要です。
1・肝機能障害
プロペシアを使用しての副作用でとても危険な症状は、肝機能障害です。肝機能の異常かどうかの判断は血液検査で確認することができます。自覚症状がないので血液で検査してみなければ、副作用での肝機能障害が起こっていることに自分では気づきません。長期間放置しておくと疲れやすさやだるさを感じるようになり、皮膚に症状など目に見えての異常が発生します。このような時に病院への初診の際は血液の検査をおこなってくれるクリニックが多いので、その時は十分な検査することを推奨します。職場や住んでいる町で行われる健康診断の中にも血液検査含まれている所が多いです。通院しながらプロペシアを服用する場合、医師が経過の確認などをしてくれるので、不安にならなくて良いでしょう。検査がなくても、プロペシアを飲用の間に血液の数値が上昇していないか、を本人自身でも常に注視しましょう。
2・過敏症
プロペシアには過敏症という副作用があります。過敏症とは、アレルギー反応薬の効果によって副作用での症状のことです。プロペシアの中にはフィナステリドとは別にも、さまざまな添加物の影響で、その中の成分が体質に合わないと、アレルギー反応の症状が発現します。副作用での症状は、ぽつぽつと赤くなるじんましんがでたり、身体が痒くなったりします。アレルギーをお持ちの人は注意してください。
3・生殖器障害
服用中に起こる中では、精液量の減少、無精子になる、精子の活動が鈍化する、精子の異常形成になる事があります。これらの副作用は、内服をやめたら元の状態に戻ったとのことです。ほかには、男性不妊症になったり、睾丸が痛くなったり、というような副作用があります。服用中に何か体調に異変が起きたときは服用を止めて、専門の医師の診断を受けるようにしてください。
4・肝臓機能検査の数値が上昇
ほかにも副作用の1つとして、肝機能検査で出る「AST（アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ）」や「ALT（アラニンアミノトランスフェラーゼ）」の数値が上昇することがあります。
5・そのほかにもある症状
抑うつ症状
服用中に起こる症状中の1つには、気分が低下するなど、抑うつ症状に陥る人もいるます。うつと診断されなくても、気分がなんとなく重かったり、体が重い感じがしたり、という気分の変化が起こることあります。ただし、プロペシア自体の服用に関係が直接あるとは限らないことも多く、反対に副作用を気にしすぎることで自分自身で気分が重くなることも考えられます。
乳房圧痛・乳房肥大
乳房が張ったり、乳房が大きくなることで、ぶつかったり押したりしたら痛みを感じることがあります。プロペシアは男性ホルモンを抑制する薬なので、副作用は女性に近づいていくような身体の症状が出てくることがあります。こちらもごく稀に起こることがありますが、異変を感じたときには、服用をすぐに中止しましょう。
検査で前立腺がんの発見が難しくなる場合がある
プロペシアの効果の1つには、前立腺癌のマーカー(がんの有無を検査する基準)の血清PSA(前立腺特異抗原)濃度を約半分低下させます。PSAの数値は、前立腺がんの可能性が高くなるほど数値も増してきます。定期的な健康診断で多くの方がPSAの数値も検査して前立腺がんを発見します。しかし、プロペシアの服用中は、副作用でPSAの数値が約半分になります。それは、数値だけが下がってしまっている状態で決して前立腺がんの可能性が下がったわけではないのです。プロペシアを服用中の時に健康診断や血液検査を受ける場合は絶対にプロペシア服用の件を伝えましょう。
別の副作用としては、じんま疹、発疹やめまいなども報告されています。
服用中に異変を感じたときはすぐに服用を中止し、専門の医師に相談するようにしてください。AGA治療は効果を実感するまでに時間もお金もかかります。副作用の心配もありますし、長期戦になるため、事前に十分に計画を立てて、医師との相談を積んだうえでAGA治療に臨みましょう。
ご自身にあった方法で納得出来るAGA治療を行うことが最善ではないでしょうか。
