プロペシアの効果を徹底解明!

アボルブについて

2016.09.17

アボルブとは

アボルブ「商品名:アボルブカプセル0.5mg」とは、グラクソ・スミスクライン社(GSK)が製造・販売している前立腺肥大症の治療薬で、主成分がデュタステリドの薬剤です。現在AGA治療薬で有名なプロペシアの成分であるフィナステリドと同じくアボルブの成分であるデュタステリドは、5α還元酵素阻害剤に分類されます。

アボルブの効果

抜毛や脱毛の原因(男性脱毛症)

男性脱毛症(AGA)とは、DHT(ジヒドロテストステロン)が毛乳頭細胞の男性ホルモン受容体(アンドロゲンリセプター)と結合してしまい、髪の毛を作るための細胞分裂が減ってしまいます。結果的に髪の毛の成長期が通常より短くなり、髪の毛のサイクルが乱れ退行期・休止期が早まってしまい、脱毛や抜け毛に繋がります。

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アボルブ「デュタステリド」

アボルブは、主成分が「デュタステリド」の5α還元酵素阻害薬という薬剤です。5αリダクターゼ(5α還元酵素)とは、テストステロンという男性ホルモンと結びつき、DHTが生成する働きをします。Ⅰ型とⅡ型の2種類の5αリダクターゼがあり、5αリダクターゼⅠ型は、皮脂線に関係し頭皮の側頭部や後頭部の毛乳頭細胞に存在し、5αリダクターゼⅡ型は、頭皮の前頭部や頭頂部の毛乳頭細胞に存在します。AGA治療薬で有名なプロペシア(フィナステリド)は、5α還元酵素Ⅱ型しか阻害できないのに対してアボルブ(デュタステリド)は、5α還元酵素のⅠ型もⅡ型も阻害することが出来ます。更にプロペシア1mgよりアボルブ0.5mgのほうが約1.6倍の阻害効果があると言われており、脱毛・薄毛対策には高い効果が期待できます。

アボルブとミノキシジルの併用効果

ミノキシジルとは、1965年にアメリカのアップジョン社という現在のファイザー社が開発した経口の降圧剤です。しかし、臨床試験の結果において副次的に多毛症が起こることが発覚し、医療用の発毛剤として研究・開発されました。作用機序は平滑筋を弛緩されることで血管が広がります。この作用は頭皮などにみられる毛細血管に強く作用し、毛細血管を拡張することで毛母細胞に栄養が届きやすくなります。

アボルブの効果により脱毛の原因となるDHTを阻害し、ミノキシジルの作用で血管を拡張し毛母細胞に栄養を多く届けることで、より高い発毛・育毛効果を期待することが出来ます。

アボルブの飲み方・服用

1日1回1カプセル

アボルブの服用方法は、1日1回1カプセルです。食前食後は関係ありませんが、毎日決まった時間に服用してください。前日飲み忘れたからといって2カプセル飲むことは出来ません。カプセルを開けたり噛んだりして服用してはいけません、口膣咽頭粘膜を刺激する場合があります。

アボルブの副作用

アボルブの作用機序は、AGA治療薬で有名なプロペシアと同じです。副作用も同じようにリビドー減退や勃起不全(ED)などがあります。

副作用の調査試験で、日本人120例を含んだ調査症例557にデュタステリド成分を投与した結果、95例(17.1%)に副作用が現れたことが報告されました。主な症状として、勃起不全が24例(4.3%)、リビドー減退22例(3.9%)、精液量減少7例(1.3%)でした。日本人だけで限定すると120例中に14例(11.7%)副作用が発現したと報告されました。

アボルブはプロペシアと比較した場合に多少副作用の発現率が見られますが、その分脱毛防止効果や薄毛対策には高い効果が得られます。アボルブの詳しい副作用は、アボルブの添付文書もしくはインタビューフォームでご確認ください。

アボルブの注意点

過敏症

主成分のデュタステリド及び他の5α還元酵素阻害を服用し、過敏症(アレルギー症)の既往歴のある方。

成人男性のみ服用可能

アボルブなどの5α還元酵素阻害薬の服用が可能なのは成人男性のみです。女性、子供、未成年男性は安全性は確認されていないため、服用することが出来ません。

男性胎児・男子児童への投与は不可

男子胎児・男子児童が主成分であるデュタステリドを吸収すると、血中のDHTが低下し、男子胎児・男子児童の外生殖器の発達を阻害する可能性があるため服用することが出来ません。

女性及び、妊婦・産婦・授乳婦へ投与不可

上記の理由のより妊婦・産婦・授乳婦はデュタステリドを服用することで、男性胎児・児童に移り生殖器の発達に影響が出る可能性がありますので服用出来ません。経皮吸収することもあり、カプセルの中にあるデュタステリドの成分に触ることも出来ません。

献血するにはアボルブの服用を止めて6ヵ月空ける

アボルブ(デュタステリド)が体内に残っている状態で献血することは出来ません。上記の理由により妊婦・産婦・授乳婦、男子胎児・児童に移るのを防ぐためです。アボルブの服用を辞めてから6ヵ月空ければ献血することが可能となります。

アボルブジェネリックについて

以前から海外ではアボルブの主成分デュタステリドをAGA治療薬、前立腺肥大症に適応していました。アボダートやデュプロストなどがアボルブジェネリックとして有名な薬剤です。最近発売されたザガーロも主成分がデュタステリドですが、ザガーロはアボルブジェネリックではありません。アボルブの適応は前立腺肥大症で、ザガーロの適応はAGA治療薬です。しかし、ザガーロはアボルブと同製薬メーカーGSK(グラクソ・スミスクライン社 )であり、同じ工場で作製されていてパッケージも類似性が高く、同成分(効果や副作用も同じ)です。

アボルブの通販・個人輸入

AGA治療薬は専門の医療機関

アボルブを含めAGA治療薬の通販・個人輸入は非常に危険です。通販・個人輸入は購入者の自己責任になり、偽物が多く人体に悪影響が出る物も出回っていると報告されています。厚生労働省からもAGA治療薬などの薬剤は、病院や専門の医療機関での処方を推奨しています。

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