香辛料として、飲み物やスイーツによく活用されている「シナモン」ですが、漢方では「桂皮」と呼ばれており、美肌、たるみ予防やシミやしわ、冷え性や糖尿病の改善、今の季節とっても重要な風邪やインフルエンザの予防など様々な効果があります。さらにこのシナモンには育毛効果や脱毛予防効果があると言われています。
なぜ、シナモンは育毛効果や脱毛予防効果があるのか、今回はその秘密をご紹介いたします。
シナモンの効果
シナモンには「芳香性健胃薬」という味覚・嗅覚で体内を刺激し唾液や胃液の分泌を促進させる効能があります。また血行を促進し体を温めてくれる効果に優れており、冷えから来る、肩こり・腰痛・関節痛や生理痛などの解消にも期待できます。その他にもシナモンの主成分である「シンナムアルデヒド」には、抗菌作用・抗バクテリア作用があると報告がされています。
シナモンの育毛効果
某テレビ番組で紹介されていましたが、シナモンには脱毛予防効果や毛細血管の拡張と血行促進、毛細血管の減少を防ぐといった効果があるそうです。
人間の毛細血管は年齢を重ねるごとに減っていきます。とある研究結果では65歳以上の方は、30歳以下の方よりも、毛細血管数が4割も減少していることがわかっています。毛細血管は皮膚に栄養を運ぶといった重要な役割を担っており、毛細血管が減少していけば、肌のハリがなくなってしまうだけではなく、薄毛を引き起こしてしまう原因となってしまいます。
その毛細血管の減少を予防してくれるのが「シナモン」です。
研究によるとシナモンには毛細血管の減少を抑えてくれる効果がわかりました。
毛細血管を強くする「Tai2（タイツー）」
なぜシナモンが毛細血管の減少抑えてくれるのかというと、シナモンには「シリンガレシノール」という成分が含まれているからです。シリンガレシノールは血管を増やす「Tai2（タイツー）」と呼ばれる物質を活性化させる作用があります。このTai2は血管内皮細胞に存在しており、血管を安定させ、健康を保ってくれる作用があります。血流が悪化すればただでさえ細い申さ血管がさらに細くなってしまいます。シナモンを摂取することにより、Tai2が活性化し、その結果、毛細血管の健康が保たれ、毛細血管の減少を抑えることもできます。
このことからシナモンは育毛にとってとても良いものだと言えるでしょう。
シナモンの効果的な摂取方法は?
健康的な毛細血管を保つためには、一日に摂取するシナモンの量はわずか0.6グラム＝スプーン1杯分程です。
毎朝の朝食のコーヒーや紅茶、トーストにスプーン一杯振りかければ1日の摂取量を簡単にクリアすることができます。シナモンは熱に強いので、スープやカレーなどに隠し味として入れたりと様々な料理にちょい足しを楽しんだりすることができます。ただし、シナモンを摂り過ぎてしまうと肝障害を引き起こしてしまう可能性があります。ただ通常の食事で摂取する量であれば問題はないとされていますが、シナモンの成分が配合されているサプリメントなどを服用すれば過剰摂取になりますので、サプリメント服用前後の食事にはご注意ください。
AGA治療薬のすすめ
シナモンは毛細血管機能を改善させ抜け毛を防ぐ効果がありますが、AGAの原因の一つである男性ホルモン「ＤＨＴ（ジヒドロテストステロン）」を抑制する効果はありません。ですのでシナモンを摂取しつつ、「プロペシア（フィナステリド」や「ザガーロ（デュタステリド）」を服用することをおすすめします。
プロペシアやザガーロの効果
AGAの（男性型脱毛症）の原因の一つは男性ホルモンです。薄毛に悩む男性は頭皮に通常よりも多く「DHT（ジヒドロテストステロン）」という男性ホルモンが確認されています。DHTは男性ホルモンである「テストステロン」が「５α還元酵素」によって変換され生成されます。このDHTは毛髪サイクルを狂わす信号を出すことで、細い髪の毛が増えたり、長く太く成長する前に抜け落ちてしまい、毛髪が薄くなってしまいます。
「プロペシア（フィナステリド）」や「ザガーロ（デュタステリド）」は、そのAGAの原因であるDHTを生成するために必要な５α還元酵素を阻害することができます。これにより、毛髪のサイクルが正常な状態に戻り、長く太くコシのある健康的な髪の毛を増やしていくことが出来るＡＧＡ治療薬です。
ＡＧＡ治療は専門のクリニックへ
シナモンに限らず、わかめなどの海藻類など、髪の毛に良いとされる食べ物を摂取しても、ＡＧＡに対しての根本的な治療としての効果がないのがほとんどです。もし髪の毛ついて悩んでて本気で薄毛を治したいと考えているのであれば、ＡＧＡ治療専門のクリニックなどに行き、専門医による医学的な治療を受けた方が良いでしょう。ＡＧＡは進行性ですので薄毛に悩んでいるのであれば早めの相談、治療をおすすめいたします。
