フィナステリド「トーワ」とは
フィナステリドとはAGA治療薬プロペシアの成分名になります。
プロペシアが発売されてから時間も経ち、現在ではプロペシアのジェネリック医薬品が数多く発売されています。
ジェネリック医薬品なので、もちろん先発薬のプロペシアと全く同成分で、同じ効果効能になります。
ジェネリック医薬品に抵抗がある方もいますが、ジェネリック医薬品は臨床実験や厳しい審査を通り、初めてジェネリック医薬品として登録されます。
先発薬と全く成分が変わらず、効果効能に一切違いがないと国から認められないとジェネリック医薬品として登録出来ません。
先発薬と違い多額の開発費をかけていない事から、同一効果ながら価格を下げて販売出来るというメリットがあり、消費者にも人気があります。
プロペシアのジェネリック医薬品が、東和薬品より2016年9月20日より販売開始され、国内では4番目のプロペシアジェネリック医薬品になります。
製品名はフィナステリド錠1mg「トーワ」となり、用量は他のメーカーのフィナステリド錠と同じく、0.2mgと1mgの二種類になります。
AGA治療に用いるフィナステリドの用量は1mgが一般的とされていることから1mgから服用するのが良いでしょう。
※東和薬品株式会社ホームページより
フィナステリド「トーワ」の効果
フィナステリドは「5α還元酵素阻害薬」という薬になります。
外箱にも「5α還元酵素阻害薬」と記載されていますが、この5α還元酵素を阻害する作用は薄毛のメカニズムに大きく関わってきます。
薄毛や抜け毛、AGAの原因としては、良性の男性ホルモン「テストステロン」が、悪性の男性ホルモン「ジヒドロテストステロン」に変換されてしまい、AGAの症状が進行してしまいます。
本来良性の男性ホルモンであるテストステロンの持つ働きは、男らしい太くてコシのある髪の毛が育つ事であったり、性欲、精力、活力といったものに繋がる、良い働きを持つものです。
男性ホルモンが多い人は薄毛になりやすいというのは間違いで、正確には良性の男性ホルモン「テストステロン」が悪性の男性ホルモン「ジヒドロテストステロン」に変換される事によって、髪の毛が細くなり、抜け落ちてしまうのです。
良性の男性ホルモン「テストステロン」は維持していく事が大切です。
良性の男性ホルモンである「テストステロン」ですが、このテストステロンが毛根に存在している「5α還元酵素(リダクターゼ)」という酵素と結合してしまうと、悪性の男性ホルモンである「ジヒドロテストステロン」に変換されてしまいます。
フィナステリドはこのテストステロンと5α還元酵素(リダクターゼ)の結合を防ぐ薬になります。
その結果、良性の男性ホルモンのテストステロンが悪性の男性ホルモンであるジヒドロテストステロンに変換される事はなく、薄毛や抜け毛、AGAの進行を止める事が出来ます。
フィナステリド「トーワ」の特徴
包装タイプはPTPシートとボトルタイプの二種類が販売されています。
PTPシートの方は、0.2mgが「28錠(14錠×2:PTPシート)」のみですが、1mgは「28錠(14錠×2:PTPシート)」と「140錠(14錠×10:PTPシート)」の二種類になります。
またフィナステリド「トーワ」は他のメーカーとは違い30錠バラで錠剤が入っている「ボトルタイプ」が販売されています。
ボトルタイプの医薬品は世界的にもポピュラーに使われており、こちらの方が使いやすいとの意見を取り入れて、販売が開始されました。
水で服用する普通製剤で色形は、円形のうすい赤色のフィルムコーティング剤になります。
これは先発品のプロペシアを服用されている方がジェネリック医薬品であるフィナステリド「トーワ」に切り替える事の抵抗をなくそうと考えたためです。
色、錠剤の大きさ、錠形、厚さ、質量ともにプロペシアと同じものになります。
0.2mgと1mgともに錠剤の表裏両方に「0.2mg」であれば「フィナステリド 0.2 トーワ」、「1mg」であれば「フィナステリド 1 トーワ」と他のメーカーのフィナステリド錠と違い、錠剤に製品名がそのまま印字されていています。
フィナステリド「トーワ」の服用方法
AGA治療を目的としたフィナステリドは1mgが基本とされています。
フィナステリド錠を一日一錠決まった時間に、水で服用します。
飲む時間はいつでも大丈夫ですが、決められた時間に飲む事で血中濃度が一定に保たれるので、一日一回自分が決めた時間に服用するようにしましょう。
AGA治療薬は血中濃度を一定に保つ事が大切なので、二日に一回の服用という飲み方ではきちんとした効果が得られません。
決まった時間に一日一錠飲む事で飲み忘れも防げるので、朝や就寝前など、自分が服用しやすいタイミングで習慣付けるようにしましょう。
フィナステリド「トーワ」の注意点
フィナステリドは男性ホルモンに関わる薬です。
妊娠中の女性がフィナステリドを服用した場合、胎児の生殖器に影響が出る可能性があります。
また服用せずとも、フィナステリド錠を触れただけでも体内に成分が吸収されてしまいます。
奥さんが妊娠中の方や、小さい子供がいる場合などは、フィナステリドの管理に気を付けましょう。