フィナバルドとは
「フィナバルド」とは、イーストウェスト・ファーマ社で製造・販売されているAGA(薄毛)治療薬「プロペシア」のジェネリック医薬品です。海外メーカーのプロペシアジェネリックにはいくつか種類がありますが、インタス社の「フィナロ」、シプラ社の「フィンペシア」などと並び、よく利用されているものの1つです。
イーストウェスト・ファーマ社は1994年に設立されたメーカーで、延命のための治療薬などにとどまらず生活の質を向上させる、いわゆる「ウェルネス製品」を重点的に開発しているメーカーです。
通常の錠剤はシートに封入されているのに対し、フィナバルドは1錠ずつ銀の袋に分包されいてるのが特長的です。規格はフィナステリド1mg/1錠のもの1種類のみ、1箱に10シート、1シートに10錠ずつ分包されており、100錠単位での取り扱いになっています。
フィナバルドの効果
フィナバルドはプロペシア同様、フィナステリド1mgを含有しておりプロペシアと効果の違いはありません。1日1回1錠の服用を続けることで、早い方で半年、長くても1年程度でほとんどの方にAGA(薄毛)の改善が期待できます。
DHT(ジヒドロテストステロン)という男性ホルモンによって、髪の毛が生えてから抜けるまでの「ヘアサイクル」が極端に短くなってしまい、短く・細い髪の毛が短い期間で抜けて落ちてしまうことでボリュームが無くなり、頭の地肌が目立つようになることがAGA(薄毛)の主な原因です。
フィナバルドの主成分である「フィナステリド」には、DHT(ジヒドロテストステロン)の生成を抑制する効果があります。DHTは、男性の身体作りには欠かすことの出来ない「テストステロン」という男性ホルモンが、5α還元酵素という酵素によって変換されてしまうことで生成されます。フィナステリドにはこの5α還元酵素の働きを阻害する効果があり、テストステロンがDHTへ変換されてしまう働きを阻害することでAGAの症状を改善する効果があるのです。
フィナバルドの飲み方・副作用
フィナバルドは他のプロペシアジェネリック同様に、1日1回1錠を服用します。体の中で成分濃度を一手に保つことで、より効率的なAGA(薄毛)の改善効果が期待できますので、朝に飲む場合は毎朝、夜に飲む場合は毎夜という形で時間を決めて服用することをお勧めします。
フィナバルドの主成分であるフィナステリドは女性、特に妊婦の方は服用したり、触れたりすることの無いようにしてください。これは妊婦の方が摂取してしまうことで、子供が男児であった場合、男性器の成長が著しく低下してしまうなどの障害を持つ可能性があることが分かっている為です。フィナステリドは「経皮吸収」といって、塗り薬などと同じように皮膚からも吸収される性質を持ちますので、触れたりすることもやめてください。男性が自身への副作用への心配から、フィナステリド製剤を割って容量を減らして服用する方などもいらっしゃるようですが、これもやめましょう。
副作用としては、プロペシア(主成分:フィナステリド)の臨床試験において以下のように報告されています。(以下プロペシアの添付文書より抜粋)
臨床試験
48週間の2重盲検比較試験において、安全性評価対象276例中11例(4.0%)に14件の副作用(臨床検査値異常変動を含む)が認められた。主な症状はリビドー減退3例(1.1%)、勃起機能不全2例(0.7%)等であった。
使用実績調査
943例中5例(0.5%)に5件の副作用が認められた。主な症状はリビドー減退2例(0.2%)、肝機能障害2例(0.2%)等であった。
(以上)
以上の内容から見ていくと、副作用としての頻度は決して高いものではありません。男性ホルモンに作用することから必要以上に心配なさる方がいらっしゃいますが、比較的安全なお薬であると言えます。ただ症状の重い副作用などが出た場合は服用を中止し、医師に相談してください。