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エフペシアの処方

エフペシアとは

「エフペシア」とは、AGA(男性型脱毛症)に対する治療薬で医薬品メーカーであるシプラ社から製造・販売がされているフィナステリドを主成分としたプロペシアのジェネリック医薬品です。もともとはMSD社がプロペシアを先発薬を製造・販売を開始したのち物質特許・用途特許が切れジェネリック医薬品として国内外の様々なメーカーが製造・販売を開始しました。インスタ社製の「フィナロ」、イーストウェスト・ファーマ社製の「フィナバルド」や日本国内でも東和医薬品やクラシエからもプロペシアジェネリックは販売されています。

エフペシアの効果

エフペシアはプロペシアと同成分のフィナステリドを主成分とした、後発薬品とも呼ばれるジェネリック医薬品です。有効成分であるフィナステリドが先発薬品であるプロペシア同様に1mg含まれているので、効果・効能は同等です。1日に1回同じ時間に服用を続けることで6ヶ月から1年程で脱毛抑止の改善効果が実感できます。AGA(男性型脱毛症)の主な原因はDHT(ジヒドロテストステロン)が影響されていると考えられています。このDHTとは一般的に男性ホルモンと呼ばれるテストステロンが5αリアクターゼによってDHTに代謝されることによりヘアサイクルが乱れ薄毛に繋がります。エフペシアの主成分であるフィナステリドは5αリアクターゼの働きを阻害することで、DHTの代謝を防ぎヘアサイクルを維持します。AGAの進行はⅠ型と呼ばれる後頭部と前頭部、Ⅱ型と呼ばれる頭頂部と前頭部があります。フィナステリドを主成分としたエフペシアはⅡ型5αリダクターゼの働きを抑制するので特に生え際、頭頂部の後退に効果を示します。このフィナステリド成分の効果は国内でも評価されており、今ではAGA治療の基本の1つとなっています。AGA治療において、日本皮膚科学会よりAGAの治療法のガイドラインが制定されています。その中で最高ランクである「強く行うよう勧められる」Aランクにランク付けされているのがこのフィナステリド成分です。

ヘアサイクルとは2年から6年の間に頭髪の成長を続け髪の全体の80%から90%が成長期を占め、その後、2週間の退行期となり髪の毛が抜け落ちます。そして3ヵ月から4ヶ月ほどの休止期を経て再び成長期へと戻るのが通常のヘアサイクルです。このヘアサイクルの成長期が6ヶ月から1年と極端に短くなることで細く弱い毛の状態で退行期を迎えやがて抜け落ちます。また、毛母細胞には極端に短いヘアサイクルを続けると毛母細胞が力尽きてしまい、髪の毛が生えてこなくなり毛穴が閉じてしまう可能性もあります。AGA治療は早い段階での治療が望ましいです。

エフペシアの服用

エフペシアの服用方法は1日1回1錠を毎日同じ時間に服用を心掛けてください。食前食後の指定はありませんが、朝昼晩の何れか決めた時間に服用することでエフペシアの成分フィナステリドが体内で安定し、効果をより実感できるようになります。エフペシアの保管に関しては、高温多湿、直射日光の当たらない場所に保管してください。また、エフペシアは経皮吸収性の高い薬剤なので直に薬剤を触れると有効成分が吸収される特徴を持ちます。男性用の薬剤なので、男性が触れること自体は問題はないのですが、女性や幼児、妊娠中の女性などは決して触れないように気を付けて保管してください。エフペシアは男性ホルモンに対して作用する薬剤なので、男の子や妊娠中の胎児が男の子の場合、男性器の成長を妨げる恐れがあるのできちんとした保管をお願いします。万が一女性や幼児が服用してしまった場合は必ず専門のクリニックか病院で医師に診察してもらいましょう。

エフペシアの副作用

エフペシアの副作用に関しての報告で重篤な症状はありません。また、副作用の発生率も臨床実験の276件中14件と低く比較的安全な薬剤だと言えます。その内最も多かったのが性欲の減退が3件勃起機能不全が2件でした。実用実績調査においても943件中副作用の発生は5件と発生率は0.5%と高い安全性が認められています。性欲の減退と勃起機能不全はED(勃起機能)治療薬での対応が可能なので、エフペシアの服用中に勃起の中折れや持続時間の低下を感じられたら、ED治療薬の服用をお勧めします。エフペシアの主成分であるフィナステリドはED治療薬との併用は可能です。インターネット等の口コミで副作用に関する書き込みで倦怠感や食欲の低下やむくみなどがありますが、それは肝機能障害によるものと考えられます。エフペシアに限らず多くの薬剤は肝臓で代謝されるものが多くあるので、もともとお酒の量が多い方で肝臓を酷使することが多い方は肝機能障害による副作用が発生することがあります。

今回紹介した「エフペシア」を服用した際に体調不良があった場合は必ず近くの医師に相談をするようにお願いします。また、用法用量を必ず守って安全に服用するように心掛けてください。