薄毛の強い味方、人気のAGA治療薬プロペシアですが、女性はプロペシア錠の主成分である「フィナステリド」には触れてはいけないとされています。
なぜだかご存知ですか?
女性はプロペシア錠に触れてはいけない?
プロペシアは妊娠初期の女性が触れたり、服用すると胎児の外性器の発育不良を起こすため、服用したり、触れてはいけませんとされています。そのため女性はプロペシア錠に触れてはいけないのです。
本当にプロペシア錠に触れてはいけないのか?
答えは・・・・NOです。
MSD社が製造販売するプロペシア錠は女性が触れてもトラブルがないように特殊なコーティングをしています。そのため女性が触れてもプロペシアの主成分であるフィナステリドが経皮吸収されないため、女性がプロペシア錠に触れても何の問題もありません。
女性はフィナステリド錠に触れてはいけない!
プロペシアは特許権が切れ、日本国内でもプロペシアジェネリックである「フィナステリド錠」が複数種類発売されています。ファイザー社とマイラン社が製造・販売する『フィナステリド0.2㎎/1㎎錠「ファイザー」』や東和薬品、沢井製薬、クラシエ等も「フィナステリド錠」を販売しています。
また海外では有名なシプラ社の「フィンペシア」「エフペシア」、「フィナロ」、「フィンカー」など多くのプロペシアジェネリックが販売されています。これらはジェネリックだけあって価格が安いですね。値段が安いと人気が出ます。同じ成分で同じ含有量、同じ効果や副作用、しかも毎日服用するならば価格が安い方が財布にやさしいです。
ではこれらフィナステリド錠も女性が触れても問題ないのでしょうか?
答えは・・・・NOです。
これは問題があります。実はすべてのフィナステリド錠でプロペシアと同様のコーティングをしてあるわけではありません。そのため妊娠初期の女性がフィナステリド錠を触った場合、経皮吸収されてしまう恐れがあります。
女性は触れないようにしましょう!
女性はフィナステリドに触れてはいけないは都市伝説?
実は今回のテーマである触れてはいけない理由ですが、「妊娠初期の男児の外性器の成長を阻害する恐れがあるため」触れてはいけないとされています。
・では妊娠していない女性が触れた場合どうでしょうか?
→これは何も起きません。
・また妊娠していない女性がAGA治療目的でフィナステリド錠を服用した場合どうでしょうか?
→特に何も起きません。これは効果もありません。AGAの原因物質は男性ホルモンのDHTです。女性にはDHTはわずかしかありませんので効果がありません。また女性のAGAの原因は「血行不良」と言われており、ミノキシジル等で治療する必要があります。
・女児を妊娠している妊娠初期の女性が触れた場合はどうでしょう
→男児の外性器ではないので特に胎児には何も起こりません。
・閉経している女性は触れてもいいのか?
→触れても問題ありません。また服用してもAGAの治療効果もありません。
このように妊娠初期にプロペシアに曝露されたことで男児の外性器の低形成以外が見られること以外にプロペシアに触れてはいけない理由はありません。
本当に妊娠初期の女性がフィナステリドに触れると男児の外性器に影響があるの?
プロペシアは日本では2003年に承認され、日本国内でも15年以上服用されている薬剤です。世界中で多くの方々が服用されています。ですが、いままで世界中で胎児の男性器に影響があった症例は0例です。
じつはそのようなトラブルは1例もないのです。
よく読んでみてください。
「妊娠初期の男児の外性器の成長を阻害する恐れがあるため」・・・
「恐れがあるため」・・・
そう、実はプロペシアの臨床実験でアカゲザルを用いた実験を行ったところ、サルの赤ちゃんに男性器の異常があったのです。人間では1例も報告されていないのです。簡単にいうと「人間においても可能性が否定できない」ということなのです。
またプロペシアの成分であるフィナステリドは経皮吸収の度合いが分かっていません。ですので妊娠初期の女性が触っても実際にどれぐらい経皮吸収されるかわかりません。わずかしか吸収されないのか、多く吸収されるのか、どちらなのでしょうね?
プロペシアを安心・安全に管理しましょう。
プロペシアは副作用も少なく比較的に安全性の高い薬剤です。確かにプロペシアに触れても大事にはならなそうですが、全く問題がないとも言えません。女性は触れないようにすることが大事です。
またプロペシアを服用している男性は他人が触れない場所に保管したり、触れないよう注意喚起をすることも大切です。AGA治療薬に限らず医薬品はすべてそうですが、安心・安全に管理・服用しましょう。